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KATSUTOSHIMORIZONO森園勝敏1954年2月18日生まれ東京都出身GUITARS,VOCALS.高校生時代に結成したザ・サンニンから四人囃子へと参加し、初期の四人囃子に於ける中心的存在となる。そして『一触即発』で聴ける、その驚異的ギターワークは語り草になっている。76年の『ゴールデン・ピクニックス』を最後に、四人囃子から脱退。その後は、ギターを中心としたインストルメンタルの方向に進み、渡辺香津美とのセッションや多くのソロアルバムを発表している。「高校時代は、周りでとりあえず楽器出来る人間が集まってという感じでしたね。それぞれ好きなものがあったけど、とりあえず何が出来るかというと、クリームとか、ジミヘンとか、やっぱり3人バンドしかないわけですよ。そして、坂下が入って、四人囃子と。やっぱり、キイボードが入って、幅が広がりますよね。レコードを出したときの自信?いや、ないですけどね。とりあえずはすごく聴いて欲しいと思いましたね。意志はすごく強かった。それがすごくエネルギーになっていたと思う。『73年四人囃子』というライブ盤は、当初は出る予定じゃなかったんですよ。だから、あれが出たときはびっくりしましたね。あれは出したくない物が勝手に出されたという感じで、ちょっとレコード会社と一悶着有りました。『ゴールデン・ピクニックス』で、そのころ持ってるアイディアを出し切ったということですよね。いい満足感とそうでないものと両方ありましたね。だから、正直な話、あれが作り終わったとき、さあてなにをしようかなと思っちゃいましたね。『ゴールデン・ピクニックス』の後は、ぜんぜん違う方向にいったとよく言われるんだけど、自分ではそうとは思ってないんだけどね。やってる側は新鮮さとかスタイルとかにこだわらなかった。それと、やってる方として大きいのは、歌いながらギターを弾いてるわけですよね。だから、ギターにこだわりたかった、ギターに専念したかったというのはありますよね。意味深に見られていることへの反動?うん、それはありましたね。それがないと言えば嘘になるな。それと、うまい音楽をやっていきたいというのは、ミュージシャンだったら、誰でもあるんじゃないかな。四人囃子以後の自分の音楽に、四人囃子的な部分を出そうとは思わなかったか?いや、それはもう、自然にでてきちゃうんですよ。もう、それは隠しようがないのね、でてきちゃう方としては。隠そうと思ったりしたか?うん、でも、そうしても、でてきちゃうと思うんですよ。人にもそう指摘されるし。(家では、つい、『一触即発』を弾いてしまうとかはないんですか?)いや、う〜ん、あったかもしれない(笑)。今回、四人囃子の話はね、実は来るかなと思って、スタンバイしてたんですよ。だけど、まあ、話してみて、方向性は違うかなと思って。新作の感想ですか?すごく四人囃子してるなと思った。すごくしてるんじゃないかな。おもしろいなあと思って。自分がいた、いないにかかわらずそう思いましたね。親心的な気落ち?いや、それはない。子供心にですよ(笑)。今回のライブは、今度のアルバムには参加していないわけだから、参加しないでいようかなとは思ったんですけど。でも、そこらへんでは、大二(岡井)とよく話して、一応納得というか。このリハーサル始まってみると、正直結構忘れていることが多いなと。でも、自転車の乗り方と同じで、体が覚えちゃっていることがあるなと。あとね、(四人囃子を)聞きたいという声はいつもあったんですね。僕がソロをやっているときもあったわけですよ。別に絶対やらないと言ってるわけじゃなかったんだけど、今回こうやって出来て、やっと応えられるかなと。あとね、このメンバーじゃないと、成立できない音楽なんですよ、圧倒的にそれは。それは自分のバンドでやってもだめなのね。曲によっては、自分のバンドでやってた曲もあるけど、それは1曲だけだし、それは技術的な問題じゃないんですよね。音楽の出来上がっていきかたが、独特な何かあるんじゃないかな。それは今回やってみて、ますますそう思いますよね。体力の不安?そりゃありますよ。僕も声が変わっちゃって、昔のキイで歌えないのね。ま、自分でそれを楽しんでたりしてますけどね。CDによる再発ですか?うん、出てよかったなと思いますね。猪突猛進というか、他のことは何も考えずに作ってたから、そういう音しているでしょう。今後、なんらかの形で四人囃子という名前が出る可能性は、なんらかの形であるでしょうね。それは、僕がいくらこのメンバーでやりたいと思っても、そうなるものじゃないし、その逆も言える訳だし、その可能性はないとは言えないですよね。でも、とにかくやってて、楽しいですよ。もしかしたら、今回が、四人囃子のライブのなかで一番楽しくやれるかもしれない。前よりうまくできるかどうかはわかんないけれど(笑)」