森園勝敏参加! Guitar Workshop COMPLETE LIVE リリース!

2003年05月21日 2タイトル・各3枚組 同時発売!

ビクターエンタテインメント株式会社

ファースト・ナイト 〜 Guitar Workshop Vol.2 COMPLETE LIVE」 VICJ-61111〜3 \6,000(tax out)

セカンド・ナイト 〜 Guitar Workshop Vol.2 COMPLETE LIVE  VICJ-61114〜6 \6,000(tax out)

ビクターエンタテインメントのサイト(森園演奏の試聴も可能!
ファースト・ナイト  
http://www.jvcmusic.co.jp/others/compi/cj61111.html
セカンド・ナイト  http://www.jvcmusic.co.jp/others/compi/cj61114.html

     

 

     
 

 伝説の夜! 伝説のライブ!  1978年10月20日・21日、六本木PIT-INNで行われた
伝説のクロスオーバー・セッションがついに奇跡の完全再現

Guitar Workshop  スーパー・ギタリストの競演! これがニッポンの V.S.O.P!

1970年代後半、海外でも日本でも、さまざまなタイプ(Rock、Jazz・・・etc)のミュージシャンがセッションを通して交流し、ジャンルを超えた音楽スタイル、クロスオーバーが生まれました。1977年に発売されたハービー・ハンコックの有名なライブ・アルバムに「V.S.O.P.〜ニューポートの追想」という作品があります。この作品の頃から、クロスオーバーというフレーズがポピュラーになってきました。今回の「ファースト・ナイト〜Guitar Workshop Vol.2 COMPLETE LIVE」「セカンド・ナイト〜Guitar Workshop Vol.2 COMPLETE LIVE」 はまさに日本のV.S.O.P.とも呼べる邦人アーティストの、しかもギタリストが主役のクロスオーバー・セッションです。ロックのフィールド、ジャズのフィールド、ブルース、ニュー・ミュージックから、また腕利きのスタジオ・ミュージシャンが一堂に会した、ライブ・セッションの完全再現盤です。ギタリストを支えるメンバー達も、現代のマスター・ミュージシャンたちです。今、このメンバーでライブをやろうとしても、絶対!にムリです。そんな素晴らしい、まさに究極の日本のクロスオーバー・セッションがこの2タイトルにあますことなく、収録されています。
   (注:VSOP=
Very Special One time Performance)

参加ギタリスト:森園勝敏、大村憲司、秋山一将、山岸潤史
参加ミュージシャン:村上秀一(Ds)、小原礼(B)、坂本龍一、笹路正徳、難波弘之(Key)、ペッカー、横山達治(Per)、ホーン・スペクトラム(中村 哲/Ts & Arr、新田一郎/Tp、兼崎順一/Tp、吉田俊之/Tb)

伝説のクロスオーバー・セッションがついに奇跡の完全再現。

1978年10月20日・21日、六本木PIT-INNでの伝説のセッションは、16曲×2日間=32テイク完全録音されていました。Guitar Workshop Vol.2 Liveのオリジナル・アルバム(アナログ・レコード)にはそのうちの5曲しか収録できませんでした。収録時間の都合上編集したテイクをレコードにせざるを得なかったのです。「ニッポンのロック・ギタリスト〜森園勝敏編、大村憲司編」ではこの未発表テイクのマルチ(トラック・ダウン前の素材テープ)テープから初めてトラック・ダウンしたテイクを3曲ほど収録しました。ほかのテイクはトラック・ダウンされることもなくお蔵入りしていたのです。
お蔵入りしていたマルチ・テープを今回のアルバム化にあたって初めてトラック・ダウンいたしました。現在の機材により24年を経て寄り鮮明に“伝説のライブ”が再現されました。

 

 

ファースト・ナイト 〜 Guitar Workshop Vol.2 COMPLETE LIVE VICJ-61111〜3

ビクターエンタテインメントのサイト(森園演奏の試聴も可能!http://www.jvcmusic.co.jp/others/compi/cj61111.html

Disk 1

1.Bamboo Bong (未発表音源)/作編曲:大村憲司
2.Rainbow in Your Eyes (未発表音源)/(詞)曲:L.ラッセル 編:大村憲司
3.RHYTHM ROAD (未発表音源)/ 曲:是方博邦 編:大村憲司
  大村憲司:Guitar
  村上秀一:Ds
  小原礼:Bass
  坂本龍一:Key
  ペッカー:Per

4.I Believe in You (未発表音源)/ 作編曲:秋山一将
5.RED BARON (未発表音源)/ 曲:B.コブハム 編:秋山一将
6.Central Park (未発表音源)/ 曲:秋山一将 編:秋山一将、笹路正徳
  秋山一将:Guitar
  村上秀一:Ds
  小原礼:Bass
  笹路正徳:Key
  横山達治:Per

Disk 2

7.Lady Violetta (未発表音源)/ 作編曲:森園勝敏
8.Day Dream (未発表音源)/作編曲:森園勝敏
9.GLASS DOLPHINS (未発表音源)/ 曲:J.クレマー 編:森園勝敏
10.Out of Blue (未発表音源)/ 作編曲:森園勝敏
  
森園勝敏:Guitar
  村上秀一:Ds
  小原礼:Bass
  坂本龍一:Key
  ペッカー:Per
  中村哲:T.Sax

11.Mellow Syndicate(未発表音源)/ 作編曲:山岸潤史
12.Please Send Me Someone To Love (未発表音源)/ (詞)曲:Percy Mayfield 編:山岸潤史
13.CORKSCREW (未発表音源)/ 作編曲:山岸潤史
  山岸潤史:Guitar
  村上秀一:Ds
  小原礼:Bass
  難波弘之:Key
  ペッカー:Per

Disk 3

14.ANOTHER STAR (未発表音源)/ 曲:S.ワンダー 編:中村哲
15.Samba De Unity (未発表音源)/ (詞)曲:Roland Prince  編:大村憲司、秋山一将、森園勝敏、山岸潤史
16.Okie Dokie Stomp (未発表音源)/ 曲:Plummer Davis 編:大村憲司、秋山一将、森園勝敏、山岸潤史
  大村憲司、秋山一将、
森園勝敏、山岸潤史:Guitar
  村上秀一:Ds
  小原礼:Bass
  坂本龍一、笹路正徳:Key
  ペッカー、横山達治:Per
  ホーンスペクトラム:Horns
 

 

セカンド・ナイト 〜 Guitar Workshop Vol.2 COMPLETE LIVE VICJ-61114〜6

ビクターエンタテインメントのサイト(森園演奏の試聴も可能!http://www.jvcmusic.co.jp/others/compi/cj61114.html

Disk 1

1.Central Park (未発表音源)/ 曲:秋山一将 編:秋山一将、笹路正徳
2.RED BARON (デジタルリミックス完全サイズバージョン)/曲:B.コブハム 編:秋山一将
3.I Believe in You (未発表音源)/曲:秋山一将 編:秋山一将
  秋山一将:Guitar
  村上秀一:Ds
  小原礼:Bass
  笹路正徳:Key
  横山達治:Per

4.Out of Blue(未発表音源)/ 作編曲:森園勝敏
5.GLASS DOLPHINS(デジタルリミックスバージョン)/曲:J.クレマー 編:森園勝敏
6.Lady Violetta
「ニッポンのロック・ギタリスト〜森園勝敏」編(VICL-61021)に収録/ 作編曲:森園勝敏7.Day Dream(未発表音源)/ 作編曲:森園勝敏
  
森園勝敏:Guitar
  村上秀一:Ds
  小原礼:Bass
  坂本龍一:Key
  ペッカー:Per
  中村哲:T.Sax


Disk 2

8.Bamboo Bong(完全サイズバージョン)/ 作編曲:大村憲司
9.Rainbow in Your Eyes「ニッポンのロック・ギタリスト?大村憲司」編(VICL-61022)に収録
                                /詞曲:L.ラッセル 編:大村憲司
10.RHYTHM ROAD(デジタルリミックス完全サイズバージョン)/ 曲:是方博邦 編:大村憲司
  大村憲司:Guitar
  村上秀一:Ds
  小原礼:Bass
  坂本龍一:Key
  ペッカ-:Per

11.Mellow Syndicate (未発表音源)/ 作編曲:山岸潤史
12.Please Send Me Someone To Love(未発表音源)/( 詞)曲:Percy Mayfield 編:山岸潤史
13.CORKSCREW(デジタルリミックス完全サイズバージョン)/ 作編曲:山岸潤史

  山岸潤史:Guitar
  村上秀一:Ds
  小原礼:Bass
  難波弘之:Key
  ペッカー:Per

Disk 3

14.ANOTHER STAR(デジタルリミックス完全サイズバージョン)/ 曲:S.ワンダー 編:中村哲
15.Samba De Unity(未発表音源)/ 詞曲:Roland Prince 編:大村憲司、秋山一将、森園勝敏、山岸潤史16.Okie Dokie Stomp(未発表音源)/ 曲:Plummer Davis 編:大村憲司、秋山一将、森園勝敏、山岸潤史
  大村憲司、秋山一将、
森園勝敏、山岸潤史:Guitar
  村上秀一:Ds
  小原礼:Bass
  坂本龍一
  笹路正徳:Key
  ペッカー、横山達治:Per
  ホーンスペクトラム:Horns

 

Guitar Workshop Vol.2 COMPLETE LIVE

 1975年くらいから日本ではクロスオーバー・ミュージックのムーブメントが大きくなって来た。ロックがジャズにちかづいたものやまたその逆があったり、そしてそこにラテンが加わったりと、ひとつのジャンルにはまりきれない音楽が不思議な魅力を放つようになった。

 それまでの変わらないことが伝統の良さという常識を打破りたい感覚がその時代の大きなトレンドになり、音楽だけではなく、ファツション、アートなどの世界もクロスオーバー化し始めた。

 アメリカでも日本でもその台頭によって、ジャンルの異なるミュージシャンたちの交流がより顕著になった。いろんな要素を混ぜ合わせることによって、新しさを生む!それがクロスオーバーの究極のパワーだった。それまで共演など考えられなかったロックやジャズなどのプレイヤーたちがごく自然なかたちで音楽を作るようになる。
そしてそれが世界中に増殖していく状況をみるのは、現場にいてとても楽しかった。

 特に日本では、当時、ギタリストがリーダーシップをとって、クロスオーバー・ムーブメントを盛り上げていった。それはまさにエポックメイキングな出来事だった。

 様々なギタリストたちが多くのリーダー・アルバムをリリースし、同時にまた多くのクロスオーバー・ファンを増やしていった。ギターはまた当時の花形楽器になり、人気ギタリストのラリー・カールトンが来日した際におこなった"ギター・クリニック"などは長蛇の列が出来たくらいだ。

 そんな状況の中で生まれた「ギター・ワークショップ」はまさに格好の企画だった。音楽志向がそれぞれ違う4人のギタリストたちが集まってのこのアルバムは、ファンにとって最高のプレゼントとなった。その第1弾が出たのは、1977年11月のこと。大村憲司、渡辺香津美、森園勝敏、山岸潤史の4人のギタリストがスタジオに集まり、それぞれ自分の曲を2曲ずつプレイし、最後に4人が一堂に会して演奏するというものだった。この企画そのものが画期的でタイムリーであったためにこのアルバムは多くのファンに受け入れられ、あらゆるメディアで話題になり大ヒットした。ジャンルにこだわらない時代の傾向とギタリストたちの新たな志向の探求が、同じ気持ちの熱心なファンとまさにクロスオーバーしたのだった。

 そして、4人のギタリストというコンセプトでその第2弾がリリースされたのは、1978年12月だった。その2弾目のアルバムは、スタジオ・レコーディングがライヴ・レコーディングに。渡辺香津美が秋山一将に変わっていることが第1弾との相違点だった。

 この2弾目の方が「ギター・ワークショップ」という本当の意味合いをより深く、より広く掘り下げた感じがする。その理由としてまずライヴ・レコーディングということがあげられる。超満員(僕もいました!)の六本木ピット・インということで、ギタリストたちも抑圧的なスタジオから解放されて、自分たちの持曲も増えて大いに乗り気になり、存分に自分の全てを出し切っているということも大きい。

 また前作のスタジオ・レコーディングはギタリストによりサイドメンがかなり異なっていたのに対し、今回は4人をバック・アップするミュージシャンがほぼ同じで、各ギタリストの資質や個性をより浮かび上がらせることになっていて、"ワークショップ"の魅力を最大に表現している。

 その上、ライヴということで血の通ったホットでスリリングな音楽が展開されている。当時(1978年10月20日と10月21日の2夜)のライヴから5曲が選ばれてオリジナル・アルバム「ギター・ワークショップ Vol.2 ライヴ/憲司、一将、勝敏&潤史」がリリースされた。しかし、そのライヴを通しで聴いた僕などは、当時やはり5曲では少なすぎるという気持ちがあり、せめて2枚組にして欲しいという思いをプロデューサーの星加哲氏に言ったこともあった。ああ、懐かしい思い出だ!

 そして今回、なんと25年後に、その2夜のコンプリート・ライヴが各3枚組セットになって、「ファースト・ナイト」「セカンド・ナイト」としてそれぞれリリースされることになった。約170分のライヴが2セットですよ!! それも演奏順に収録してあるので、曲順が1夜と2夜とで違うし、同じ曲でも演奏の出来がそれぞれユニークなバリエーションを生んでいるところが面白い。

 それでは良きクロスオーバー・エイジの最高のドキュメンタリーとも言える伝説のライヴを存分に楽しんでください。

 最後に今は亡き大村憲司氏とジャケットのアートワークを制作し僕の友人でもあったイラストレーター、渋谷則夫氏にもこのコンプリート・アルバムを捧げたい。

音楽誌『ADLIB』編集長 松下佳男