森園閣下のニュー・ギター!

“森園ギター制作者の語る 制作秘話”
名演奏を支える名楽器は、こうして作られる・・・

コメント・写真提供:林 宏樹氏 (森園ギター制作ご担当者)

取材協力:(株)ESP  http://www.espguitars.net/
           林 氏制作の"Potbelly"や"Halibut"も掲載されている
(株)シェクタージャパン http://www.schecter.co.jp/


2002年4月 森園閣下が新兵器を2本入手!


まず向かって左側・・・

今回私が製作したナビゲーターブランドのテレキャスター・タイプ。

基本的にはテレキャスターですが、アルダーのボディ材をくり抜いて、フタをした構造になっています。一般的にはセミホロー と呼ばれるタイプですが、このギターの場合、殆どくり抜いてあるので、フルホローと言うべきかも。指板はローズウッドです。

また、バインディングは表だけで、裏はRを取って、体にやさしくしてあります。

その他、ブリッジは左用を使用し、リアP.U.使用時にはノーマルに比べて6弦側の音がトレブリーに、1弦側の音はウォームになります。

P.U.はフロント、リアともにSaymour Duncan(セイモア・ダンカン)のAntiquity(アンティクウィティー)です。

 
 
   
 

 


次は向かって右側・・・

SHECTERジャパンのテレキャスタータイプ。
シェクタージャパンはESP系列なので、この機に提供させていただきました。

ボディーはマホガニーバック、パドックトップ。このギターもセミホロー構造です。
指板はエボニー、P.U.はセイモアダンカンSH-55です。

 

 


森園さんの担当をさせていただいて7年くらいになりますが、信頼していただいているのか、寛容な方なのか、細かい指示をいただいた事は一度もありません。それだけに私のほうも全く気が抜けませんが…。

ギターに関しては、ヴィンテージに固執する事なく、良い物は良いと判断される方なので、仕事としては逆にやりやすいです。

私から言うのも何ですが、大変優れたミュージシャンですから、どんなギターでもそれなりの良い音を出せる人です。それだけに、森園さんが出したい音を出せて、気持ちよくプレイできるよう、いつも探り探り作業をしています。言葉で表現できない部分が多いもので…。