1989.9.23 MZA有明
収録時間 71分  VHS NTSC STEREO Hi-fi


  Songs

1、Opening
2、Dance
3、al-sala-di SCENE
4、I'm in action
5、Chaos
6、NOCTO-VISION FOR YOU
7、ハレソラ
8、一触即発
9、空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ
10、ナスのちゃわんやき
11、眠い月
12、1000 Nights
13、DEEP
14、Good-Good (Ending)

  Video Clips

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  Time File Size
DANCE(1) 0:24 236KB
DANCE(2) 0:16 162KB
al-sala-di SCENE 0:20 208KB
I'm in action 0:20 205KB
一触即発(1) 0:22 238KB
一触即発(2) 0:21 212KB
空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ 0:28 288KB
一千の夜(1000 Nights) 0:24 240KB

  Album Credit

VIDEO STAFF

PRODUCER RYOUICHI OKUDA (PIONEER LDC, INC.)
SHUNSUKE GOTO
TECHNICAL DIRECTOR MASAO SHIMIZU
CAMERA MASAKI NISHIZAWA, MAKOTO KOGAWA, HIROKI OHSHITA, HIROSHI TAKADA, TSUYOSHI MISAWA, KAZUNORI SAKURAl, TAKAHIRO KOMAKI, KOHJI INOSHITA, KATSUMI NOGUCHl, SUSUMU SHIBASAKI
B-CAM MASAKI NISHIZAWA, TAKAHIRO KOMAKl, KIYOSHI SEKINE
VIDEO ENGINEER YOSHIHIRO KUROYAMA, SHINYA HASHIMOTO, MASATO NOGI, KAZUHIRO NAGAME, KAZUHIRO ONDA
V. T. R. SHUJI SATOH, MASAICHI HOSAKA, KOJI ISHIBASHI, SHIGERU HASEGAWA
AUDIO TSUTOMU NOSAKA
SOUND RECORDING ENGNEER JIN TERADA
M.A.MIXER KOJI KAWANO (Q-TEC,INC.)
EDITOR KATSUO OHBA (Q-TEC, INC.) HIDEAKI OGURI
CAMERA ASSISTANT KAZUHIKO HASEMl, MASAHIRO AIDA, TOSHIMASA KAMATA, KEIGO YAMAMOTO, KAZUTAKA KAZUMA, KENTARO MORIYA, MAKOTO SHIOYA, YUJI KOGA, HIROSHI IDE, SUGURU MORIOKA, HIROAKI TANAKA
SOUND REC. ASSISTANT TETSUO SAITOH, NOBUYOSHI AOKl
SOUND REMIX ASSISTANT YOSHIKAZU SASAHARA
M.A.ASSISTANT KEIICHI NAKABAYASHl
EDIT ASSISTANT NORIO AKIYAMA
RAIL OPERATION TSUTOMU ABE, FUTOSHI YOKOBORI, SEIJI TAKAKU, KOHTARO TANAKA, KAZUTOSHI SAKAUE, MORIO KATAYOSE, HARUHIKO WATANABE
PRODUCTION CORDINATOR NOBUMASA UCHIDA
ASSISTANT DIRECTOR KIYOJI YOSINO
DIRECTOR HIDEAKI OGURI
PRODUCED BY PIONEER LDC, INC.
CO-OPERATION WITH TAMCO CO.,LTD. AND PLAY COM., LTD. AND TRUMP & COMPANY INC.
JACKET PHOTOGRAPHER TOSHIYUKI YAMAAGUCHI
JACKET DESIGNER MITSUAKI TAKEDA (PIONEER LDC, INC.)

THE BAND

VOCALS, GUITARS, BASS & RECORDER
VOCALS, DRUMS & ELECTRIC PERCUSSION
VOCALS & KEYBOARDS
VOOALS & GUITARS
VOCALS & GUITARS
BACKINGVOCALS & KEYBOARDS
DRUMS & ELECTRIC PERCUSSION
BACKINGVOCALS & BASS
BACKINGVOCALS & GUITARS
COMPUTER MANIPULATE & ALTO SAX.
MASAHIDE SAKUMA
DAIJI OKAI
HIDEMI SAKASHITA
KATSUTOSHI MORIZONO
MITSURU SATOH
HOPPY KAMIYAMA
MASAKI TANAZAWA
KAORU OHHORI
MARI NISHIZONO
YOSHIHIRO FUJISAWA

YONINBAYASHI PRODUCTION TEAM

GENERAL PRODUCER
PRODUCTION MANAGER
MANAGEMET STAFF
PRODUCTION CO-ORDINATOR
SET DESIGNER
LIGHTING DESIGNER
STAGE MANAGER
STAGE DIRECTOR
HOUSE CARPENTER
SOUND SYSTEM CO-ORDINATOR
SOUND SYSTEM CO-ORDINATOR
CHIEF HOUSE ENGINEER
CHIEF MONITOR ENGINEER
CHIEF SYSTEM ENGINEER
CHIEF HARD ENGINEER
INTEPRETER
BACKLINE TECHNICIAN
KEYBOARD TECHNICHIAN
GUITAR & BASS TECHNICIAN
DRUM TECHNICIAN
GUITAR TECHNICIAN
GUITAR TECHNlCIAN
MOVING TRUSS RIGGER
MOVING TRUSS RIGGER
MOVING TRUSS RIGGER
MOVING TRUSS RIGGER
MOVING TRUSS RIGGER
MONITOR ASSISTANT ENGINEER
SOUND CREW
SOUND CREW
LIGHTING CREW
CHIEF LIGHTING CREW
LIGHTING CREW
LIGHTING CREW
LIGHTING CREW
LIGHTING CREW
COLOR-RAY TECHNICIAN
COLOR-RAY TECHNlCIAN
P. C. LIGHTS TECHNICIAN
LIGHTING POWERGENERATOR TECHNICIAN
LASER TECHNICIAN
LASER TECHNICIAN
LASER TECHNICIAN
LASER TECHNICIAN
SPECIAL EFFECT TECHNICIAN
STYLIST at WARDROBE
CONCERT CO-ORDINATOR
CONCERT CO-ORDINATOR
CONCERT CO-ORDINATOR
PUBLICITY CO-ORDINATOR
TSUGURU OKAI
SHUICHI TAKIGUCHI
KOHICHI NAGASAWA
HIROSHI TOYAMA
HIRONOBU HANZAWA
TOSHIO SAKAMOTO
KEIJI HIRAKAWA
KIYOSHI OHSHIRO
ATSUSHI SAITOH
KAZUMASA WADA
KATSUYUKI NISHIZAWA
MITSUO TAKAHASHl
REX REY
BOB WEIBEL
TADASHI MIMASU
RACHELLE ALLEN
ATSUSHI HOSHINO
OSAMU OHYAMA
KEIJI IKEYAMA
TAKAYUKI NAKANO
NOBUYUKI YOSHIBA
YOSHIMITSU KUMAGAI
HIROSHI OHTA
YUJI MAEDA
AKIO TOHYAMA
TSUTOMU SAWADA
MAKOTO KUGO
KENJI KAWASE
KAZUOMI SATOH
HARUMI EMOTO
MITSUHIRO ISHIBASHI
TOSHIHIKO KATOH
TAKENORI OHSHITA
KAFO ONA
RUMI MATSUMOTO
KAORI IWASAKl
JUNJI SHIHO
YOHKO NAGANO
TOSHIHIKO IKEUCHI
AKIHIKO HARADA
TATSUYA YOSHIDA
YASUSHI ISHIHATA
AKIHIDE OHWADA
NOBUO MURAKAMI
SHUICHI TAKANO
TAMA SAKUMA
KAZUHIRO TANUMA
MAKOTO SHIMIZU
KAZUKO ANZAl
YOSHIHIRO HOSHINA

  Notes

 1970年代の日本のロック・シーンを象徴する存在だった伝説のグループ 、四人囃子の突然の復活は、90年代を目前に控えた今だからこそ意義のあるエ ポック・メイキングな出来事だった。
 89年7月にリリースされた10年振り の二ユー・アルバム「Dance」では、岡井大二、佐久間正英、坂下秀実とい うトリオによる編成で、紛れもない89年型四人離子サウンドを提示。そこには 10年前のアルバム「NEO‐N」と見えない線でつながった一貫した四人離子 ならではの音世界を展開しながらも、常に時代の先を見つめ、実験的、前衛的姿 勢を崩さずに変貌を遂げてきた、言葉本来の意味でのプログレッシプ・ロック・ グループ、四人囃子の姿があった。
 そのアルパムのリリースだけでも充分なイ ンパクトを与えてくれた四人離子だが、同時に発表されたコンサート告知では、 更にファンを驚かせることになる。そこには、オリジナル・メンバーの初代ギタ リスト、森園勝敏と、森園脱退後の77年からバンドに参加した佐藤満という歴 代ギタリストの名前があったからだ。 ニユー・アルバムでは新生四人囃子サウ ンドをアピールしながら、ライブでは集大成的なステージを見せる。まさにこれ こそが四人囃子に対してファンが望んでいたものだった。何しろ70年代におい てもライブの素晴らしさで一気に評価を高めながらも、P.A.やライティング 等の条件がある程度満たされなければステージに立たなかったようなところがあ り、実際は当時でさえ極めてライブ本数の少ないバンドだったからだ。そしてそ れがより一層、四人囃子の存在を”伝説”たらしめていただけに、チケットの発 売と同時にソールド・アウトとなったのも、四人囃子のライブに対するファンの 関心の高さが如実に表れた結果だろう。
 そんな中で9月22日/23日、MZ A有明で行われたコンサートは、開演前から一種独特な空気が会場全体を包みこ んでいた。それは十数年振りに四人囃子を見るために久々にコンサート会場に足 を運んだと思われるフアン、そして今こそ”伝説”のバンドのライブを初体険し ようとやつて来たファン、それぞれの想いは違っても、そこには厳粛にして神聖 な儀式にでも立ち会うかのような、ある種の緊張感、重苦しいまでの期待感が漂 っていた。
 そんな張りつめた空気を切り裂くようなレーザー・ライトとS.E .に導かれてステージに登場した新生・四人囃子は、ホッピー神山以下、5人の 若手サポート・メンバーを率いた8人編成で、荘厳にコンサートは幕を開けた。 有無を言わさぬ圧倒的なテクニツクによる演奏と、サウンドと連動しながら繰り 広げられる大掛かりなライト・シヨーの迫力。四人囃子は昔から傑出したサウン ドと、凝ったライティング・パフォーマンスによって特異な存在感を築き上げて きたバンドだが、十数年という時の流れが育んだテクノロジーの進歩をそのまま のスケール観で再構築したのが今回のリユニ才ン・ライブだ。それは、四人囃子 について語られる時に必ず引き合いに出されるピンク・フロイドの作り出すサウ ンドとライティングの融合感と同質のスペクタクル・ワールドといってもいい。
 コンサート前半で二ユー・アルバム「Dance」からのナンバーを次々と演 奏した後は、いよいよ歴代ギタリスト、佐藤満、そして森園勝敏を迎えてのセカ ンド・パートに移っていく。やはりギタリストにしてボーカリストという、当時 はバンドのフロントを務めていたふたりだけに、ひと際高まる歓声の中、懐かし いナンバーがほぼ当時のアレンジのままで演奏されていく様子にノスタルジーを 感じなかったといったら嘘になる。しかし、今回のライブで改めて感じたのは、 10年から15年も前に作られた曲にもかかわらず、新作からのナンバーと同時 に聴いても全く違和感を持たなかったことだ。
 これは当時からいかに四人囃子 が卓越したセンスとテクニックを持ち、メンバー・チェンジがあつても一貫した バンド・ポリシーと明確なカラーを持ち続けてきた類い稀なバンドであるかをは からずも証明する格好となった。
 いずれにしてもこのコンサートに足を通んだ ファンは、日本の口ック・バントどいう概念を遙かに超えたガッシリとしたフレ ームのサウンドに呆れるほど圧倒されたのではないだろうか。”伝説”だった四 人囃子が、”伝錐”の正体を見せることによって、また新たな”伝説”を作り出 した。これから先、四人囃子はどこに向かうのか、それはまだ誰にも分からない 。しかし確かなことは、今回のライブが90年代の日本のロツク・シーンの未来 を占う上での示唆に富んでいること、そしてそこには四人離子の未来をも同時に 含んでいることだ。

最後にこのコンサートの現場に立ち会えたことの幸運に感謝したい。

保科好宏