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1989年9月23日MZA有明でのリユニオン・ライブ
2枚組のCDで、VIDEOよりも多くの曲を収録
Songs
TITLE | WORDS | MUSIC | |
Disk 1 | |||
1 | Pre-Dance(1:42) | ||
2 | Dance(6:45) | 佐久間正英 | 佐久間正英 |
3 | al-sala-di SCENE(3:44) | 岡井大二、Jey Mal | 岡井大二 |
4 | I'm In Action(3:12) | 佐久間正英 | 佐久間正英、岡井大二 |
5 | Who'll Be The Next (in line)(4:08) | 岡井大二 | 岡井大二 |
6 | Lucifer(5:02) | Jey Mal | 坂下秀実 |
7 | Chaos(2:28) | 佐久間正英 | 佐久間正英 |
8 | NOCTO-VISION FOR YOU(4:17) | 島 武実 | 佐久間正英 |
9 | 機械じかけのラム(4:37) | 佐久間正英 | 佐久間正英 |
10 | ハレソラ(5:37) | 佐久間正英 | 佐久間正英 |
11 | 眠たそうな朝には(5:47) | 佐久間正英 | 佐久間正英 |
Disk 2 | |||
1 | おまつり(10:52) | 末松康生 | 森園勝敏 |
2 | 空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ(4:16) | 末松康生 | 森園勝敏 |
3 | レディ・バイオレッタ(6:09) | Instrumental | 森園勝敏 |
4 | ナスのちゃわんやき(4:54) | Instrumental | 中村真一 |
5 | 眠い月 (Nemui-Tsuki) (6:15) | Instrumental | 佐久間正英 |
6 | Never Ending Story(4:38) | 佐久間正英 | 佐久間正英、木村達司 |
7 | 一千の夜 (1000 Nights) (4:27) | 佐久間正英 | 佐久間正英 |
8 | DEEP(6:40) | 佐久間正英、Tama | 佐久間正英 |
9 | 一触即発(13:56) | 末松康生 | 森園勝敏 |
All Songs Arrangement by 四人囃子
Album Credit
THE BAND Vocals, Guitars, Bass & Recorder Masahide Sakuma Vocals, Drums, Electric Percussion Daiji Okai Vocals & Keyboards Hidemi Sakashita Vocals & Guitars Katsutoshi Morizono Vocals & Guitars Mitsuru Satoh Backing Vocals & Keyboards Hoppy Kamiyama Drums & Electric Percussion Masaki Tanazawa Backing Vocals & Bass Kaoru Ohhori Backing Vocals & Guitars Mari Nishizono Computer Manipulate & Alto Sax Yoshihiro Fujisawa YONINBAYASHI CONCERT PRODUCTION TEAM Recording & VTR Coordination Nobumasa Uchida Concert Coordinator Kazuhiro Tanuma Associate Production v.f.v. studio inc. P.A. Clair Brothers Audio Japan Inc.
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Special Thanks to
Hiromi Yoshizawa Ryoichi Okuda Masao Ninagawa Fumihiko Imura Hiroshi Mihara Hideo Saitoh Yukitoshi Asegawa Hiroshi Sugiyama Eiichi Naitoh Tatsuya Ohta Masayoshi Yuasa Toshiya Katoh Satoru Kaneda Hirokazu Mori Hitoshi Kaneko Masaki Takazawa Steve Tanaka Hal Iesaki Nobuyuki Nagasawa Naoki Naitoh Yasuko Ohkubo Yoshiaki Takeoka Yukihisa Yuasa Akihiko Ozawa Shigeo Takahashi Tomoharu Taguchi |
Hideaki Tokunaga Kyohsuke Himuro Kohhei Tsuchiya Hiroaki Murakoshi Kyohji Yamamoto Ichiroh Shimono Isamu Shinoda Mic Itaya Masanobu Sugatsuke Tohru Takeda Takatoshi Shimizu Hiroshi Honma Sumio Takemoto Yukio Ichikawa PLAY FORMATION MZA GROUP YAMAHA IKEBUKURO SHOP YAMAHA IKEBUKURO LM STUDIO YAMAHA R & D TOKYO SAN MUSICAL SERVICE SECOND LINE INC. KORG INC. LEO MUSIC CO., LTD. A & A CORP. SNUFKIN CO. |
Cooperation BMG VICTOR, INC. Cooperation PIONEER LDC Support J-WAVE Planning & Production PLAY COM CO., LTD. Sound Produced by Yonin Bayashi & Jin Terada Art Directed by Mic Itaya
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Notes
正直なところ、最初「四人囃子が再編成する」という話を耳にした時、僕の頭の中に浮かんだ一文字は「?」というものだった。欧米のビッグ・ネーム、例えばザ・フーとかピンク・フロイドあたりの再編なら、それだけでビッグ・セールスが見込めるから(賛否はともかく)納得はできる。しかし、現在佐久間正英がプロデューサーとして相当良い仕事をしているとはいえ、四人囃子というネーミングにそれほどの商品性があるとは思えない。それに何よりも“一触即発”からくるプログレッシヴ・ロックのイメージが強いため、それが現在のシーンにどれだけアピールするのか、とんと見当がつかなかったのである。つまり、再編することから生じるメリットばかりに頭が働いてしまったのだ。 が、御承知の通り彼らのニューアルバム「Dance」は、そういう安直な脳細胞を笑い飛ばすかのように大予想外の、近未来的とも言えるSF的な質感を持った作品として登場してきた。僕は未だ20代半ばであって、かつての四人囃子のリアル・タイム・ファンではないから、新生バンドとしてのこのサウンドを素直に楽しめたが、オールド・ファンの中にはかなり面喰らった人がいたようだ。 ただ、それでいいのではないか。何よりもメンバー自身が「今回の再編は同窓会ではない」と公言しているからには、オールド・ファンだけに素直に納得してもらうだけではいけないのだ。 世代や年齢を超えた訴求力を意図して彼らは再編成したのである。一昔前、二昔前のプログレッシブ・ロックとは、その名の通り正に進歩的で、聞く者のドギモを抜くようなアイデア・楽曲構成・演奏力を武器としていた。言い換えると、意外性というものをとことんつきつめて逆にポピュラー性にしてしまったような、そんな大胆さが身上の音楽なのだ。そういう意味では、「Dance」というアルバムは’89年現在に於て破格のプログレッシヴ・ロック・アルバムであり、四人囃子という名義にも充分相応するものではなかろうか。テクノロジーの域を更に押し広げたようなメカニズム、しかし動物的な肉感を失わないリズムにわかり易いメロディ、そして内実はシニカルながらサウンドとの融和感がユニークな歌詞等々、聞き返す毎に練りに練られた諸要素がジワジワと浮き上がってくる作品など、他にそうはないだろう。所謂再編バンドというもののほとんどが、単純な懐しみ大会かお祭りでしかないことを考え合わせると、あくまで音楽に対する意識の持ち方を軸に、前向きな再編アルバムを作った彼らは実に貴重な存在ではないかと思う。 ただ復活ライブに於ては、森園勝敏、佐藤ミツル両ギタリストの参加が事前にインフォメーションされており、こちらはこちらで旧ナンバーを久々に楽しむことが目的なのだろうと予想していたわけである。新曲にしても、あれだけ緻密な音構築をステージで再現するのは相当難儀であるから、5人編成によるライブ・アレンジが施されるのではないか等々、今にして思えば彼らの再編に対する思い入れをてんでわかっていない、失礼千万な予想を抱きつつライヴに臨んだわけである。 そのような不埒な輩は、まずオープニングの時点で一気に改心させられてしまう。場内が暗くなるや左右両翼からおびただしいまでのスモークが降下、ステージ上だけでなく客席までをも埋めつくす洪水のような勢いである。続いてレーザー光線がステージ上方より客席に向けて発射される。一本の光線が二本、二本が四本と分裂しつつ帯となり扇となり、スモークと一体化し、壮大なイルミネーションとなって会場全体を包み込み始める。 この時点で懐メロ大会を期待するリスナーの想いはほとんど融解されてしまったのではないだろうか。明らかにこれまでとは違った何か、それを予感させるのに充分な出色の演出であった。その序章が4~5分間ほど続いただろうか。おもむろにスタートした演奏のオープニング曲はニュー・アルバムのタイトル曲「Dance」。ステージ上には三人のメンバーのみならず、総勢5人ものセッション・ミュージシャンがすらりと並び、アルバムの凝りに凝ったサウンド・アレンジを完全にキープ。そこに更にライヴ乗りのダイナミズムが加わると、もう並の迫力ではない。遊びではない真剣勝負のリユニオン・コンサートならではの緊張感、そのフル・コースである。脳髄にズブズブと突き刺さってくる切れ味鋭い演奏は最後まで全く萎えることはなかった。進行はおおまかに言って四部に分かれており、最初と最後の約30分づつがこのスタイルであった。セッションの5人はすべて’60年代生まれの、つまり四人囃子のメンバーより一世代下の層から選ばれていたことも大いなる訴求効果となっていたようだ。女性ギタリストも参加しており、それこそ年齢も性別も問わないオールマイティなリスナーにアピールしようとする姿勢をより強調する結果を生んでいたのではないだろうか。 二部三部が、それぞれ佐藤ミツル・森園勝敏をフィーチャーしてのオールド・ナンバー・タイムであった。セッション・メンバーは一度引っ込み、旧ライン・ナップによる久々の演奏となる。そして四部は再び新作からのナンバーを当初の8人で演奏し本編終了。アンコールに応えて旧メンバー5人で名曲「一触即発」を堂々14分のフル・バージョンで演奏したわけである。 と、まあステージを目で見ていない人の為にかいつまんで進行を説明させてもらったが、何を言いたかったのかというと、つまりこの日のライヴは新旧それぞれのナンバーをそれぞれのメンバーで演奏したわけであり、ややもすれば同じバンドのライヴでありながら、結果的にはちぐはぐな印象しか残らないものになる可能性が大だったわけである。つまり新しいアルバムからのファンとオールド・ファン、それぞれが同時にではなく順番にしか楽しめない、そういう収まりの悪いものになってしまう危険性が無かったわけではない。いや、むしろそうなって当然だったのかもしれないのだ。 しかしこの日、僕はそのような裏腹な雰囲気を感じることは全く無かったのである。それどころか、今手元にある実に二時間ぶんのテープを聞き返してみても、不思議なくらいに違和感は無い。つまり十年の年月を経ようが変わらないものが常に根底にある。ということなのだ。それは音楽の質そのものだけではなく、曖昧な言い方だがメンバー各人の音楽への思い入れが10何年経っても何ら変わることが無かった、ということなのではないか。演出がどうの構成がどうのと枝葉的な部分ばかりを説明してしまったが、何よりも演奏のテンションのとんでもない高さ、それに尽きるステージだったのである。自信と技術そしてプライド、この三点がガッチリ揃った演奏の前には、曲の新旧がどうのこうのとかリスナーの先入観などといった矮小なものは一蹴されてしまうのである。オールド・ナンバーを聞きに来た同世代ファンも、新作からの新たなファンも、疑い深い雑誌の人も、まとめて一からげにして全ての曲を感服させてご覧にいれましょう。という強気の姿勢で一貫していたのである。それぞれのファンにバラバラにアピールするようなハンパなものでは全く無かったのだ。 まず、演りたい音楽が頭の中に確固としてあるということ。そしてそれを作品として世に送りだす時に、時代性ということと共に普遍性というものも視野に取り入れていること。そしてそれを多くの人に納得させるための演奏力とセンスを持ち合わせていること。これらの諸条件をきちんと備えている、つまりプロとしての責任をまっとうしつつ、同時にアマチュア的な表現者としてのエゴも充足させようとする、その理想の高さあってこその質感の高さ。四人囃子の体現している音楽は、そういう点で今も昔も変わらないのである。そしてそれは時代性云々だけで片が付くほどヤワなものではないのだ。 このライヴ・アルバムは、その時の模様を全曲、頭からシッポまでまるまる収録したものである。(さすがにMCはカットされているが、多少は残してくれてもよかったのでは?)因みにレーザーディスクもリリースされるので、あの奇想天外なビジュアルも再体験できるというわけだが、しかし音のほうに耳を傾けてもらうだけでも、当夜のステージがいかに気迫と誇りに満ちたものだったかは充分に感じてもらえるだろう。デビュー・アルバム「一触即発」のリリースは’74年であった。実質15年ぶんともいえるシツコサをパッケージするには、CD2枚組の時間でも本当はまだまだ不足なのかもしれないが。 ロッキング・オン 小池清彦 |
Member
No. | TITLE | 佐久間 正英 |
岡井 大二 |
坂下 秀実 |
森園 勝敏 |
佐藤 ミツル |
ホッピー 神山 |
棚沢 雅樹 |
大堀 薫 |
西薗 まり |
藤沢 由裕 |
1 |
Dance | Vo., Gtr. |
Drums, 2nd Vo. |
E. Pf., Syn. |
Syn. | E & A. Perc. |
Bass | Gtr. | Seq. | ||
2 | al-sala-di SCENE | Gtr. | Vo., E. Perc. |
Piano, Syn., 2nd Vo. |
Syn. | Drums | Bass | Gtr. | Seq. | ||
3 | I'm In Action | Gtr., 2nd Vo. |
Vo., E. Perc. |
Hammond, Chorus |
Syn., Chorus |
Drums | Bass, Chorus |
Gtr., Chorus |
Seq., A. Sax.. |
||
4 | Who'll Be The Next (in line) |
Gtr. | Vo., E. Perc. |
Syn. | Syn. | Drums | Bass | Gtr. | Seq. | ||
5 | Lucifer | Chorus., Gtr. |
Drums, Chorus |
Vo., Piano, Syn. |
Syn. | E & A. Perc. |
Bass | Gtr. | A. Sax. | ||
6 | Chaos | Voice., Gtr. |
Voice, Drums |
E. Pf., Chorus |
Syn., Chorus |
E & A. Perc., Drums |
Bass, Chorus |
Gtr. | Seq., A. Sax. |
||
7 | NOCTO-VISION FOR YOU |
Bass | Drums | Syn. | Vo., Gtr. |
Syn. | A. Perc. | Seq. | |||
8 | 機械じかけのラム | Bass | Drums, Chorus |
Pf., Syn | Vo., Gtr. |
Syn. | E & A. Perc. |
||||
9 | ハレソラ | Bass, 2nd Vo. |
Drums | Syn., Pf. | Vo., Gtr. |
Syn. | A. Perc. | intro- Seq. |
|||
10 | 眠たそうな朝には | Bass | Drums | Syn., Pf. | Vo., Gtr. |
Syn. | |||||
11 | おまつり | Bass | Drums | Hammond, E. Pf. |
Vo., Gtr. |
Gtr. | |||||
12 | 空飛ぶ円盤に 弟が乗ったよ |
Bass | Drums | E. Pf., Syn. |
Vo., Gtr. |
Gtr. | |||||
13 | レディ・バイオレッタ | Bass | Drums | E. Pf. | Gtr. | Gtr. | |||||
14 | ナスのちゃわんやき | Bass, Recorder |
Drums, E. Perc. |
E. Pf., Syn. |
A. Gtr. | Gtr. | |||||
15 | 眠い月 (Nemui-Tsuki) |
Gtr. | Drums | Hammond | Syn. | Perc., Drums |
Bass | Gtr. | Seq., A. Sax. |
||
16 | Never Ending Story | Vo., Gtr. |
Drums | Piano | Syn. | Perc., Drums |
Bass | Gtr. | Seq. | ||
17 | 一千の夜 (1000 Night) |
Vo., Gtr. |
Drums | Piano | Syn. | Drums | Bass | Gtr. | Seq., A. Sax. |
||
18 | DEEP | Vo., Gtr. |
Vo., Drums |
Hammond, Syn. |
Syn. | Drums | Bass | Gtr. | Seq., A. Sax. |
||
19 | 一触即発 | Bass | Drums | Hammond, Syn., E. Pf. |
Vo., Gtr. |
Gtr. |
紙ジャケット・シリーズ(2002年末リリース) 収録内容
1、「FULLHOUSEMATINEE」 CD2枚組 (オリジナルCD復刻) |